開催報告:第3回 Science Talks LIVE [研究+教育] × [情熱+狂気]=∞ [ムゲンダイ] 〜オープンエデュケーションを通じた、 蛸壺化しないスマートな研究者の生き方と生涯学習を考える〜

「日本のサイエンスをもっと元気に、面白く」するための先駆的な活動をされている研究者の方をゲストにお招きしてお送りする「Science Talks LIVE」。

第3回のゲストは、京都大学高等教育研究開発推進センター長、飯吉透(いいよし・とおる)教授。オープンエデュケーションや教育イノベーションをご専門とされる飯吉氏は、カーネギー財団やMITをはじめとするアメリカの大学での研究・教育のご経験も豊富で、インターネットやAI技術を駆使したオープンエデュエーションと高等教育革命について、様々な機会や媒体でグローバルに語られています。

「研究者は研究だけをする人」という凝り固まった職業観には、現代の社会において、色々な弊害があります。講座制の中で研究だけやってきた若手研究者が、いざ就職という場面で大学または企業の研究職以外の選択肢を見出せなかったり、大学発ベンチャーの不発が多かったり、産学連携や異分野交流から生まれるイノベーションが少なかったり。研究者だって色々な世界やトピックにアンテナを張って、いろんな分野の仲間やネットワークを作って横につながっていかなければ、アイディアや生き方が限定されたものになってしまうのでは?

現在進行中である21世紀の高等教育革命は、教育者としての研究者のありかたを大きく変えていく可能性を孕んでいます。飯吉氏には「教育とは研究に役立ちつ活動、貢献する活動であり、研究の傍らにやる活動でもなければ、研究時間を奪う活動でもない」という観点から、新しいオープンエデュケーションの可能性とそれが研究活動に与えるプラスの役割や効果について語っていただきます。

トークセッションMCは奈良先端科学技術大学院大学の駒井章治(こまい・しょうじ)氏。「教員から学生にただ教え込むだけではなく、教員自身も共に考え、生涯に渡って学ぶ場を作るべき!」という観点から、ディスカッションを広げます。

↓↓報告記事一覧へジャンプ↓↓

イベント概要

日時:2017年1月20日(金)19:00~20:30
会場:カクタス・コミュニケーションズ、イベント会場・アインシュタイン(東京都水道橋)

<トークゲスト>
飯吉 透(いいよし・とおる)氏
京都大学 教育担当理事補・高等教育研究開発推進センター長・教授

プロフィール
1964年東京生まれ。国際基督教大学・同大学院(教育工学)を経て、フロリダ州立大学大学院博士課程修了。Ph.D.(教授システム学)。カーネギー財団上級研究員・同知識メディア研究所所長、東京大学大学院情報学環客員教授、マサチューセッツ工科大学教育イノベーション・テクノロジー局シニアストラテジストなどを経て現職。(株)朝日ネット顧問。世界経済フォーラム グローバル・アジェンダ評議会委員(「テクノロジーと教育」部門)、NHK日本賞審査委員などを歴任。国内外でテクノロジーを利用した教育の進展に関するビジョン策定・研究開発・啓蒙活動に従事。主著に『Opening Up Education』(MIT Press, 2008)[共編]『ウェブで学ぶ – オープンエデュケーションと知の革命』[共著](筑摩書房, 2010)など。

<モデレーター>
駒井 章治(こまい・しょうじ)氏
奈良先端科学技術大学院大学 准教授

プロフィール
上智大学で生理心理学(行動科学)を学び、京都大学霊長類研究所(分子生理学)、大阪大学医学部神経生理学教室での研究生生活の後、NAIST(塩坂研) にて博士取得。真鍋俊也教授の下3年間のポスドク(神経生理学)を勤め、独国マックスプランク医科学研究所に留学(光学、in vivo生理学)、2005年9月に助手として帰国。2008.6.1准教授に昇任。

このテーマの記事一覧

  1. 何が問題? グローバル化の波に乗り切れない日本の大学
  2. 教育イノベーション vs 意識改革: 文化と文明、人を大きく変えるのは…?
  3. 日本でも端緒についたオープンコースウェア: 何十万種類の教材が全て無料! その1
  4. 日本でも端緒についたオープンコースウェア: 何十万種類の教材が全て無料! その2
  5. 日本の大学は水族館のイワシ水槽? 活性化と淘汰の分かれ道
  6. フロアディスカッション: 自由に学び、自由に生きていくために その1
  7. フロアディスカッション: 自由に学び、自由に生きていくために その2
  8. フロアディスカッション: 自由に学び、自由に生きていくために その3