グループ発表1「 計画の時点でオープンな人材、意見を取り入れる」―6月6日イベント報告(6)

グループ発表1「 計画の時点でオープンな人材、意見を取り入れる」―6月6日イベント報告(6)

特別ゲストの内閣府・総合科学技術会議の原山優子議員のプレゼンのあとは、グループごとにディスカッションをしてもらい、第5期計画に盛り込むためのアイデアを考えてもらいました。
動画は6分ほどのプレゼンです。まだ観ていない方、イベントで観たけれどもう1回おさらいしたい方、必見です。
前回に引き続きグループ発表1のプレゼンです。さてどんなアイデアが飛び出すでしょうか?

計画の時点でオープンな人材、意見を取り入れる

アメリカではヤングリポートが成功したが、科学技術基本計画はいまいちうまく行っているように見えない。世界をリードするような科学技術、イノベーションをやったという事例が出ていない。それを猛烈に反省する必要がある。変えるためには今までの官僚思考で計画を作っていたのでは、従来のがちがちの考え方の中でブレイクスルーが生まれない。やわらかくするためには、一般社会の科学ジャーナリストなどを最初から入れ込んで計画を作るのはどうか。ご機嫌伺いで大御所のご意見を聞くようなやり方の計画づくりは駄目。最初から科学と社会のつながりを組み込んでやるのが大事だと思う。
 
(原山議員コメント)
同感。誰か代表する人が作っておろすのではなくて、科学の世界は自分の専門分野以外では科学者は専門ではない。謙虚にモノをみなければいけない。国の方向性を考えるためには、誰かが詰めなければ議論できない。詰めるときにより幅広い社会を入れるのは大事だが、難しいのはシビル・ソサエティって誰かっていうこと。代表して言える人がいるとはいえない。どういうふうに吸いとるかチャンネルを作るのが難しい。どういう形でやるか決めないと実践できない。
———————————-
次回もグループ発表のプレゼンを引き続きお届けします!
サイエンストークスの草の根的・研究者からの第5期へのアイディア集め活動、総合科学技術・イノベーション会議の皆さん、原山議員も、黙認・応援(?)してくださっている模様。現場・若手の声を反映したボトムアップ的な計画への提言をしていくだけでなく、同じように研究者、大学、企業、学会、それぞれが国の科学技術の振興に対する当事者意識を持ち、自分たちの持ち場でできることを模索していく、そのコミュニティを作ることが、この企画の趣旨でもあります。皆さんのご意見・アイディア、おまちしています。
勝手に第5期科学技術基本計画つくっちゃいました!のアイディア投稿ページはこちらから
イベント報告(7)≫

Related post

「サイエンストークス版 第5期科学技術基本計画への提案」できちゃいました

「サイエンストークス版 第5期科学技術基本計画への提案」できちゃいました

2014年3月からサイエンストークスがみなさんとともに議論してきた「勝手に『第5期科学技術基本計画』みんなで作っちゃいました!」プロジェクト。日本の科学技術の未来の方向性を決める基本計画に、これからの研究の未来を担う現場の若手研究者や科学政策立案者をはじめ、そしてサイエンスを愛する個人の草の根的な意見やアイディアを盛り込んでほしいという思いから、科学技術をめぐるさまざまな議論を行ってきました。
イベント報告:2014年10月25日 サイエンストークス・オープンフォーラム2014 日本の研究をもっと元気に、面白く~みんなで作る、「第5期科学技術基本計画」への提言~

イベント報告:2014年10月25日 サイエンストークス・オープンフォーラム2014 日本の研究をもっと元気に、面白く~みんなで作る、「第5期科学技術基本計画」への提言~

2014年10月25日に東京大学 本郷キャンパス(工学部)武田先端知ビル 武田ホールにて「サイエンストークス・オープンフォーラム2014 日本の研究をもっと元気に、面白く ~みんなで作る、「第5期科学技術基本計画」への提言~」を開催いたしました。当日、会場には現役の研究者、政策関係者などを中心にたくさんの参加者のみなさんにお集まりいただきました。
日本版のAAASのようなネットワーク作りを 駒井章治先生インタビュー

日本版のAAASのようなネットワーク作りを 駒井章治先生インタビュー

駒井章治先生(奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科准教授)にお話をお伺いしました。駒井先生は日本学術会議の若手アカデミーの委員長を務めてらっしゃいます。

返信を残す

あなたのメールアドレスが公開されることはありません. 必須フィールドは、マークされています *