「日本の研究の仕組みって、ダメだなあ」藤田保健衛生大学・宮川剛教授インタビュー(1)

今回のScience Talks-ニッポンの研究力を考えるシンポジウム、第1回大会「未来のために今研究費をどう使うか」、登壇者インタビューでトップバッターを切るのは、藤田保健衛生大学総合医科学研究所システム医科学研究部門、宮川剛教授です。 国内の脳科学研究でトップを走る宮川教授は、研究のかたわら第36回日本分子生物学会年会が主催する「日本の科学を考えるガチ議論」で今の日本の研究評価システムと、それを基にした研究費分配システムについて、まさにガチで国に問題提起をする活動をされています。(※以下、敬称略)

グローバル•サイエンスにおける日本のポジションの変化

疑いもなく、学術出版業界内のすべての視線は今、アジア太平洋地域に注がれています。そして、これは驚くべきことではありません。過去数年間にわたり、この地域では、その研究の生産性を示す曲線は急激に上昇し、科学界で活動の中心的な位置にいます。インドや中国からのジャーナル投稿数が急速に増加する中、日本は中国との競争にもがき、アジア太平洋地域のダイナミクスが変化しつつあります。

未来のために今研究費をどう使うか

この度、Science Talks(サイエンス・トークス)、第1回目となるシンポジウム「ニッポンの研究力を考える-未来のために今研究費をどう使うか-」を10月19日(土)に開くことになりました。 サイエンス・トークスは、“ニッポンの研究力”を上げるために、研究者、大学、ラボ、政府、それぞれのレベルで今何ができるか? を真剣に考えるシンポジウムです。日本の研究力を引き上げの妨げとなっている問題には、教育制度や発信力の問題など、様々なものが考えられますが、その議論の第一弾として、今回は基礎研究力にテーマを絞り、大学基礎研究のそもそもの足場である「研究費」を今どうすべきか、どう使うべきかを考えます。

ScienceTalksのウェブサイトが本日立ち上がりました!

Science Talksとは、「ニッポンの研究力」を研究者・科学者のみなさんと一緒に考えていくためのプラットフォームです。Science Talksの発端は、この疑問から始まりました。 「ニッポンの研究力は果たして本当にこのままでいいのか?」 これまで、日本の研究・技術開発力は、戦後日本の経済発展を支える上で大きな役割を果たしてきました。しかし近年の研究論文投稿・出版の動向を見ると、日本の科学者・研究者の「研究力」は、欧米諸国をはじめ、近年力を付けてきている中国などのアジア諸外国の伸びに比較すると伸び悩んでいます。 日本の研究は、これからの競争を乗り越えていけるだけの十分なスタミナを備えているのでしょうか?